【公演レポート】茂木大輔のオーケストラ面白楽器学 第5回

2010.11.14

【公演レポート】
茂木大輔のオーケストラ面白楽器学
第5回 コントラバス&テューバの世界

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11月7日(日)15:00開演 大ホール
〔企画・監修・指揮〕茂木大輔(NHK交響楽団首席オーボエ奏者)
〔ゲスト〕吉田 秀(NHK交響楽団首席コントラバス奏者)
     池田幸広(NHK交響楽団テューバ奏者)
〔演 奏〕面白楽器学オーケストラ

文:宍戸 博(アリオスペーパー編集部員)
撮影:村井佳史

「茂木大輔のオーケストラ面白楽器学 第5回コントラバス&テューバの世界」は、毎度のことながら聴き応えと見応えのあるコンサートでした。

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コンサートは、まずコントラバスが印象的に使われている、ベートーヴェンの交響曲第9番の第4楽章の冒頭部分から始まります。オーケストラには、多くのN響メンバーが参加しており、聴かせてくれます。

続いて今回のゲスト、池田幸広さんによるヴォーン=ウィリアムスのテューバ協奏曲と、吉田秀さんによるクーセヴィツキーのコントラバス協奏曲。国内にCDが発売されてないという、なかなか生では聴けない曲です。

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(池田幸広さん)

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(吉田秀さん)

ゲストはそれぞれN響の首席奏者。豪華すぎます。

曲の間にゲストのトークが挟まれ、楽器の説明や、演奏上の苦労話が紹介されます。

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(茂木さんの右の珍しい楽器は? 詳しくはのちほど)

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茂木さんの軽妙な質問のおかげで、テレビではわからないN響メンバーのユニークな人柄が引き出されていきます。

前半最後は、ベートーヴェンの「運命」、シューベルトの「未完成」、ドヴォルザークの「新世界」など、オーケストラの名曲のなかで、コントラバスやテューバが活躍する名場面を立て続けに演奏。

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(スクリーン左がテューバ、そして……)

特に、テューバの祖先の昔の楽器「オフィクレイド」が登場し、ベルリオーズの幻想交響曲 第5楽章を作曲当時の音で再現されたのは、貴重でした。

後半は、シベリウスの交響曲第2番。コントラバスとテューバが大活躍です。

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(われらがシェフ茂木大輔さんも大熱演)

コンサート中、アリオスの足立優司・音楽プロデューサーが、自作の解説スライドをオーケストラの後ろのスクリーンに表示します。

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(ベルリオーズ:幻想交響曲の第5楽章)

わかりやすい適切な解説が、音楽の進行に合わせてタイミング良く表示され、楽器や曲の理解を深めます。

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(マーラー:交響曲第1番「巨人」の第3楽章冒頭)

また、ステージ上と客席にはテレビカメラが4台もセットされ、コントラバスやテューバの演奏シーンもフォローされます。

茂木さんが「アリオスでしかできない企画」と言うのも納得の、高品質かつ手間のかかったコンサートでした。

この内容で学生は1000円、とてもお得なコンサートです。
またこういうコンサートをやるときは、学生や親子の方もぜひ聴いてほしいと思いました。

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