多田淳之介(東京デスロック)“演劇LOVE Work Shop”

2011.1.15

【事業レポート】
多田淳之介(東京デスロック)“演劇LOVE Work Shop”
2011年1月12日(水)・13日(木)各19:00〜21:30
いわき芸術文化交流館アリオス 本館5階 大リハーサル室

文:今尾博之(いわきアリオス演劇プロデューサー)
撮影:鈴木穣蔵

東京デスロック、というものものしい名前の劇団の主宰、
多田淳之介さんを講師に迎えての演劇ワークショップを開催しました。
題して“演劇LOVE Work Shop”。
演劇への深い深い愛が感じられるワークショップでした。

ワークショップ1
(中央が多田さん)

演劇とコミュニケーションの関係を、さまざまなアプローチで
自身の劇団、東京デスロックとの活動とからめつつ、
体験してもらいながら解説していくという内容。

ワークショップ2
(東京デスロックの公演映像を紹介)

4人のグループに分かれてもらって、
「1分間、マクベスについて知っていることをグループで話してみて」
と指示をだし、1分後、
「じゃ、今話したことをできるだけ忠実に思い出して書き出してください」
グループで思い出して書き出すと、
文字の記録がそのまま台本に。

「では、再現してみましょう」
多田さんの解説によると、
演劇は再現の表現だといわれてます。
繰り返すのではなく、「再び現れる」のをめざす、
同じ現象を生み出そうとする芸術、
なのだとか。

ふだんの会話も、その独特の間や、さえぎられる会話など、
再現していくと、ものすごく演劇的に見えてきます。

また、2日目のワークショップでは、
2人ずつのペアに分けて、まず名前を言ってもらいます。  
A「山田太郎です」
B「海川花子です」
では、「山田太郎です」と「海川花子です」の2つのセリフのみで
会話をしてみましょう。
という指示が。

はじめは何のことやら、と思いますが、
やってみるとこれが意外に
ものすごく幅広い表現が可能なことに気づかされます。  

ワークショップ3

ワークショップ4

ワークショップ5
(みるみるもりあがる)

さらに発展して、「セリフの代わりに、手拍子を用いて会話してみましょう」
という指示が。
これも、聞くと最初は難しく思えますが、
やってみると案外にすんなりとできてしまいます。

「自分の知らない言葉の国にいったときもこんな感じですよね」
といわれて、ああ、そうか、と。

普段の何気ない会話でも、
話し方の強弱、表情、手振りなど、言葉の意味以上に、
いろんなモノをやりとりしているのに気づかされます。

もうひとつ進んで、
「セリフに反応しない相手ともコミュニケーションは可能です。」
「 床と話してみましょう。」
一見ばかばかしくも思えますが、“演劇LOVE”のこころがあれば、
自然とできてしまったりします。

ワークショップ6

ワークショップ7

ワークショップ8
(床と会話する人々)

また、セリフのかわりに「立つ」・「座る」という
動作でコミュニケーションがとれるかどうかをやってみたりもしました。
10人のグループで円をくみ、言葉をかわさずに
「立つ」・「座る」という動作をしていくだけで、
そこにコミュニケーションがうまれ、
観る側にもいろんな物事が想像できるようになってきます。

ワークショップ9

ワークショップ10

2日間のワークショップの最後には、
ロミオとジュリエットのテキストをもとに、
表現するという場面も。

ワークショップ11
(配られたテキストをよむ)

ただ読むだけでなく、身体に負荷をあたえることで、
自然と言い方がかわってきます。
片足をあげて読んでみて、と多田さん。
セリフへの過度の意識がとりのぞかれ、
また身体のつらさが心情のつらさにもリンクして
セリフがみるみる違って聞こえてきます。

ワークショップ12

ワークショップ13

ワークショップ14
(さまざまに足を上げる)

ワークショップ15
(もうなにがなにやら)

ワークショップ16

いろんなことに次々と取り組んだワークショップでしたが、
参加者の笑顔が絶えないワークショップでもありました。
“演劇LOVE”の精神が深く浸透していたように思えます。

ワークショップで紹介した手法は、形を変えて作品の中にも
織り込まれているとか。

いよいよ、16日(日)に迫った東京デスロックの本公演。
これまでにない、さまざまな表現方法にあふれています。
ぜひ、劇場でごらんください。

当日券は14:00から販売します。

詳細はここをクリック! 東京デスロック『WALTZ MACBETH』



[WRITTEN BY]イマオ

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