市民のためのチェンバロ講座 第1回(下)

2010.12.6

市民のためのチェンバロ講座
(下)70分間のチェンバロ音楽紀行

文:足立優司(いわきアリオス音楽プロデューサー)
撮影:村井佳史

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レッスン(計4時間!)の終了後、引き続き行われたのが、一般のお客さまも交えての「体験付きミニ・コンサート」。

◆プログラム
 J.S.バッハ(1685-1750):平均律クラフィーア曲集第1集より プレリュードとフーガ ハ長調
 G.フレスコバルディ(1583-1643):トッカータ集第1集 第8番より「3つのガリアルダ」
 G.ピッキ(1571 or 72-1643):パッサメッツォ・アンティコ
 J.P.スヴェーリンク(1562-1621):緑の菩提樹の下で
 J-H.タングルベール(1629-1691):組曲 ト短調より
 F.クープラン(1668-1733):摂政夫人またはミネルヴァ、神秘的なバリケード
 D.スカルラッティ(1685-1757):ソナタ ニ短調 K.141、ロ短調 K.87、ニ長調 K.119
 J.S.バッハ:パルティータ第2番ハ短調
 (アンコール)
 J.S.バッハ:フランス組曲第5番よりアルマンド 

辰巳先生のプログラミングは、「チェンバロの玉手箱」〜知られざるチェンバロの世界と豊かな表現と題されたもので、古くは16世紀後半に活躍したフレスコバルディから、18世紀前半のバッハやスカルラッティに至るまで、ヨーロッパの国も多彩に織り交ぜたチェンバロ「音楽紀行」といった趣向で、お楽しみいただけたのではないかと思います。

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特にアリオスの2台のチェンバロの両方を使って、8フィート1段鍵盤の方は、16世紀イタリア音楽をよりオリジナルに近く演奏するため、「ミーントーン音律」に近い調律を施し、フレスコバルディやピッキではこのミーントーンによる演奏。和音の響きが今まで聴き慣れた音と全く違い、会場は新鮮な驚きに包まれました。

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一方16フィート2段鍵盤の方は、バッハやスカルラッティを演奏するために「ヴァロッティ調律」を施し、さらにバッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番のフーガでは、16フィートのストップも入れて、聴き手の度胆を抜く迫力ある演奏で魅了してくれました。

チェンバロの演奏では、1つの鍵盤にいくつかの種類の弦が張られていて、楽器に付いているレバーを操作することによって、加えたり外したりできるようになっています。その機構のことを「ストップ」といいます。

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その他、オランダのスウェーリンク、フランスのダングルベールとF.クープラン、そしてスカルッティに、最後は再びバッハの、パルティータ第2番と、お話も交えて70分間の濃密で贅沢な時間を堪能。

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終演後は2台のチェンバロを調律師の梅岡俊彦さんが解説しながら、実際に間近で見たり、鍵盤に触って音を出したり、という体験コーナー。

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多くのお客様が興味津々でチェンバロに見入っておられました。

このように好評のうちに幕を開けたチェンバロ講座、次回の第2回は、1月22日(土)、ミニ・コンサートは18:00開演(17:30受付開始)で、ワンコイン(500円)でお楽しみいただけます。ご出演は、崎川晶子さん。どうぞお楽しみに。

◆アリオスのチェンバロがワンコインで聴ける!さわれる!

1/22(土)、2/19(土)、3/13(日)チェンバロ体験付きミニ・コンサート

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