亮さんの森と河童の遊び場

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いわき市の各地で3年間にわたって実施されたおでかけアリオス「渡辺亮パーカッション・連続ワークショップ」を振り返る企画の4回目。今回は、渡辺亮さんのアシスタントとして、いわきをはじめ全国各地のワークショップを見てきた甲田美樹さんが、いわきの子どもたちとの経験を振り返ります。(編集部)

文:甲田美樹(渡辺亮ワークショップ・アシスタント)
写真:鈴木穣蔵

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いわきでのワークショップ「森と海と川と河童のためのパーカッション・シンフォニー」は、参加してくださった皆さん、おひとりおひとりの想いが「しっかりとした根っこ」となり、葉が茂り、ぐんぐんと成長し、たわわに実をつけていった3年間だったと思います。

みんなと過ごしたこのかけがえのない時間や経験は、「思い出」というよりも「記憶」といった方がしっくりきます。私たちひとりひとりの血となり、肉となって、きっと、いろんな場面で蘇ってきて、私たちを元気づけてくれると思うのです。

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ふっ…とした瞬間に蘇ってくる楽しい記憶って、人生の宝物。いわきの河童の仲間達のこと、一生忘れません!


「森と海と川と河童のためのパーカッション・シンフォニー」って本当にいいタイトルだと、いまさらながら実感しています。亮さんは森のような存在だと思うのです。亮さんが人生を懸けて探求し、育んできた森から生まれた「音」という水が、河童の遊び場であるアリオスという川に流れ、河童たちが共鳴して海のように大きなシンフォニーを響かせる。

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そして、また亮さんの上に降り注ぎ、森がどんどんと豊かになる。私たちは、こうして、栄養分たっぷりの音と音とを響鳴させながら、芸術作品を作り上げてきたのです。

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「森と海と川と河童のためのパーカッション・シンフォニー」は、みなさんと過ごした記憶が何層にも織りなし、創りだされたシンフォニーなのでしょう。私たちの絆は、温かいオーラとなって会場を包み、音は大きなうねりとなって響いていました。

亮さんの森、河童の遊び場には、非日常的で魅力的なものがたくさんあります。人間の根源的な部分を刺激するリズムと身体表現、音でお話するノンバーバルコミュニケーション(*)と一体感、イマジネーションを触発する音との出会いと視覚的表現。

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こんな魅力的な必要不可欠とも思える遊びが、非日常であるということがもったいない!と思うのです。日常的にあったら、もっともっと楽しくなる。なくてはならないものになっていくでしょう。
そんな肥沃な遊び場を、また、みんなで作っていきたいし、どんどんと広めていきたい! と願ってやみません。

いわきの河童のみなさんと過ごした日々、一瞬一瞬が私の宝物です。たくさんのお宝をいただいて、本当にありがとうございました。

*:ノンバーバルコミュニケーション=言葉を用いないコミュニケーション

■執筆者プロフィール
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こうだみき●東京音楽大学ピアノ科卒業後、日本音楽療法学会認定音楽療法士の資格を取得。福祉領域において音楽療法を実践している。障がい者和太鼓グループ「どこんこキッズ」の講師を務める。そのほか、和太鼓グループ「笑門(わらかど)」、サンババトゥカーダバンド「打波波(DAHAHA)」に所属。パーカッションに浸る日々を送る。

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