【事業レポート】アリオス ワールドミュージック・コレクション2016「スアール・アグン」・後編

2016.11.24

【事業レポート】アリオス ワールドミュージックコレクション2016「スアール・アグン」・前編に続き、後編のレポートをお届けします。


■事業データ
アリオス ワールドミュージックコレクション2016「スアール・アグン」コンサート
日時:2016年9月22日(木・祝)17:00開演(16:30開場)
会場:いわき芸術文化交流館アリオス 中劇場
<公演当日 関連企画>
11:00〜12:00スアール・アグン バリ舞踊ワークショップ 会場:大リハーサル室
13:00〜             カフェ&パサール 会場:中劇場 ホワイエ

<田人地区交流プログラム>
日時:2016年9月20日(火)
11:00〜11:45 田人小学校、田人中学校の児童・生徒、先生との交流会
18:00〜20:00 田人地区の皆さんとの交流会
会場:旧・田人第二小学校 体育館

文:前田優子(いわきアリオス企画制作課 制作第二グループ)
写真:鈴木穣蔵(*のぞく)

*


 今回、スアール・アグンの招聘元の株式会社プランクトンから、「今回のツアーのためにインドネシアから届く楽器は、日本の気候・環境に馴染ませた上で、あらためて調律をする必要がある。そのスペースを都内で確保するのは困難で、よい場所を探している」という相談を受けました。
大きな楽器の搬出入がスムーズにできて、調律作業を行うための広いスペースが確保でき、作業期間中滞在できる宿が近くにある場所……おでかけアリオスで何度も訪れ、私たちにとっても愛着のある「あの場所」が、ぽんっとあたまに浮かびました。いわき市田人町にある旧・田人第二小学校です。
校舎の管理をしているのは教育委員会ですが、清掃など手入れをされているのは地域の方々ということで、さっそく田人支所を通じて、学校の所在地である入旅人(いりたびゅうと)区の緑川区長さんにご相談をしたのは今年の1月。すぐに全面的な協力を約束してくださいました。





 途中、台風16号の接近など気をもむ事態も発生しつつも、作業自体は非常に順調に進みました。
期間中には鎮守の小土(おど)神社の例大祭にお招きいただき、直会の席に加えていただいたり、3日目には田人小学校・中学校の皆さんをお招きしてのミニコンサート&ワークショップ、そして入旅人区の皆さんとの交流会も行いました。







 「私たちは、お米の国の人だから」とスウェントラさん。田人の皆さんは、そんなスウェントラさんの国で、身の回りにある自然の恵みを材料に作られたジェゴグという楽器やその音色、そして「自然と共に生きる生活の中で実感する自然への畏敬・感謝」という共通の念を、言葉を超えた身体感覚として理解しておられるようでした。



8,000キロも離れた場所に住んでいる人たちが、こんなふうに出逢い、「共鳴」しあうことができるなんて。その現場に立ち会うことができて、とても幸せでした。







 コンサートの翌日、次の公演地である岐阜へ旅立つメンバーを見送りながら、谷川俊太郎さんの詩を思い出していました。

   舞台に 舞台から

 土足で上がるのだ 舞台に
 田んぼと劇場を地続きにするのだ
 足裏は知っている
 板の下 奈落の下 コンクリートの下
 人々の意識の下に この星のマグマがたぎっていることを

 出て行くのだ 舞台から
 風神雷神となって創造の嵐を起こすのだ
 タマシイは知っている
 目に見えないもの 耳に聞こえないもの
 コトバにならないものが 誰にでもひそんでいることを

 谷川俊太郎「アリオスに寄せて」より

あらためて、ご協力をいただきましたすべての皆さまに、心から感謝申し上げます。


■その他の関連企画
カメラマン・鈴木穣蔵の写真展
『鳴る島』 鈴木穣蔵 バリ島 写真展
   【アリオスカフェ編】8/3(水)〜30(火)、 【田人編】9/4(日)〜19(月・祝)

■企画担当の前田優子が、スアール・アグンの本拠地、インドネシア共和国バリ島を訪ねた際の旅行記
※「バリ島旅行記(1)」はこちらをご覧ください。音の生まれる場所〜前田優子・バリ島旅行記(1)
※「バリ島旅行記(2)」はこちらをご覧ください。音の生まれる場所〜前田優子・バリ島旅行記(2)
※「バリ島旅行記(3)」はこちらをご覧ください。音の生まれる場所〜前田優子・バリ島旅行記(3)
※「バリ島旅行記(4)」はこちらをご覧ください。音の生まれる場所〜前田優子・バリ島旅行記(4)
※「バリ島旅行記(番外編)」はこちらをご覧ください。音の生まれる場所〜前田優子・バリ島旅行記 番外編・ミーちゃんのご飯

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