【アリオスペーパー裏話】vol.50 表紙の話 いわき総合図書館

2017.8.18

 アリオスの広報紙・アリオスペーパーの表紙には、毎回、いわき市の文化・芸術・芸能に携わる方、街を豊かにするきっかけとなる場所・イベントなどに焦点を当て、皆さんにご協力いただきながら、楽しく紙面づくりを行っています。いつも素敵な方々との出会いで大変充実した取材をしているのですが、なかなかご報告ができずにおり……今回は、昨年度(2016年度)にお世話になった皆さんとの取材の裏側を、遅ればせながらレポートしていきます。

アリオスペーパー vol.50の表紙 デザイン:久保木 舞
広報紙 Alios paper vol.50 ダウンロード

撮影:村井佳史
文:飯田能理子(広報グループ)


 2008年5月30日に発行したアリオスペーパー vol.1から数えて50号目の節目を迎えたvol.50の表紙は、デザイナーの久保木舞さんからの「アリオスペーパーを全て読める場所、アリオス以外にもあるのですか?」という素朴な疑問からスタートしました。隔月に1度発行しているアリオスペーパーは、発行に合わせて市内の関連施設や協力店舗、市内外・県外の方もご希望の方に送付しています。中には、今までのアリオスペーパーを丁寧に保管されている方もいらっしゃるかもしれませんが、全てお持ちの方にお会いするのは、なかなか難しかったかもしれません。

 そこで思い出したのが「いわき総合図書館」です。いわき駅前ビルラトブ内にあるこちらの図書館には、様々な書籍、映像・音声資料のほか、いわき市内で発行される紙媒体が丁寧に保存・管理され、約51万5千冊の蔵書があります。蔵書の一つには、アリオスの広報紙であるアリオスペーパーも入れていただいており、丁寧にファイリングしてまとめて読むことができるようになっています(いわき総合図書館 5階 地域資料コーナーの奥)。vol.50では、そんな図書館の皆さんにご協力いただき、絵本コーナーで好きな絵本を手にとってモデルになっていただきました。


開館前のお忙しいところ、「読み聞かせ広場」(写真上/船の甲板ような広い楕円形のスペースで、落ち着いて絵本を読むことができます! 大型絵本もたくさんあって面白いですよ)と絵本コーナーの2ヵ所で撮影。アロハシャツも持参いただき、夏らしい雰囲気を醸し出していただきました。カメラマン村井佳史さんのお陰で、素敵な写真になりました。

 毎日6千冊の資料が館内外を行き来するこの巨大な図書館では、図書の貸し出しだけではなく、資料の保管、調べ物をお手伝いするレファレンスサービス、読み聞かせ・映画上映会や市民講座の開設など、いわきにおける情報収集・発信拠点として様々な活動が行われています。特に市民の皆さんからの「これを調べるには?」という質問に対し、館内外にどんな資料があるのかを答えるレファレンスサービスに定評があり、国立国会図書館から5年連続でお礼状を受けています。


 こちらは、蔵書の出庫を手伝う、自動出納書庫。5階エレベーター乗り場の少し奥まったところにあります。ここから自動で図書が行き来する姿を見るのも図書館を訪問した見所の一つ! 奥行きがあり、見渡せるように設計されたいわき総合図書館。図書企画専門員の大浦美智子さんは「図書館で皆さんそれぞれの書斎のように過ごしてもらい、ご自身の活動に役立ててほしい」とおっしゃっていて、印象的でした。いわき市立図書館は、蔵書100万冊を目指しており、皆さんに本の魅力や図書館・資料の活用方法などをお伝えするため、広報紙「かもまる通信」やSEA WAVE FMいわきの番組「本のある生活」出演など、精力的に活動されています。

 この時、表紙の撮影と合わせて、いわき総合図書館の館長・夏井芳徳さんにお話をお聞きしました。特にじゃんがら念仏踊りや獅子舞をはじめとする、いわきの郷土芸能研究者としても著名な夏井さん。元々専門にしていた、能楽や狂言、中世の文学(平家物語など)は、恐れや恐怖心などの「目に見えないもの」が言葉・音楽・舞踊で表現されたもの。現代では化学や技術が発達して、そういった「目に見えないもの」がまるで「目に見えるもの」のように感じられることもあるけれど、やはり人の原始的な活動や視点から見えてくるものは多い。夏井さんは、それらとじゃんがら念仏踊り、獅子舞などの郷土芸能に通じるものを感じ、長年研究を続けてこられたとか。このほか、夏井さんが注目している「貧乏神」について、2種類存在する(人に小さないたずらをする温厚な貧乏神と、本当に悪い方向にもっていこうとするどう猛な貧乏神がいるそうです)彼らの終わりなき抗争をストーリー仕立てでお聞きするなど、短いながらも充実したインタビューになりました。


 いわき総合図書館は、所蔵資料等を活用した展示事業も特徴で、この時は平七夕まつりとじゃんがら念仏踊りの展示を案内していただきました。昔の写真や古文書が伝えてくれるものは、懐かしさなどではなく、新しく「こんなことにも挑戦できるのでは」というヒント。スタッフの皆さんも、そんな想いをもちながらお仕事をされているとの言葉が印象的でした。現在は、「写真でみる いわき市誕生 その2-昭和40年代 平(現いわき)駅前の賑わい-」(会期:2017.11/26(日)まで)を実施し、昔の街なみの写真から、あらためていわきの今を考えるきっかけづくりをつくっています。合わせて、企画展「新島襄が見た「いわき」-その2-」(会期:2017.9/24(日)まで)もご覧いただくと、色々な“いわき”が見えてくるかもしれませんよ。読書のための本探し、調べ物の資料探しだけではなく、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

いわき総合図書館の情報は、以下で要チェック!
いわき市立図書館 WEBサイト
いわき市立図書館 Facebookページ
いわき市立図書館 Twitter

この記事を読んだ人は以下の記事も読んでいます。

    共通フッター

    PAGE TOP

    本サイトの著作権(copyright)