【まつろわぬ民2017】「白崎映美&東北6県ろ〜るショー!! ライブ@いわき湯本温泉神社 神楽殿」ライブレポート

2017.6.5

6月10日(土)、11日(日)にいわきアリオス小劇場で上演する演劇「まつろわぬ民2017」。その公演に先駆け、5月8日(月)に主演の歌手・白崎映美さん(山形県酒田市出身)が率いるバンド「白崎映美&東北6県ろ〜るショー!!」による、「いわき湯本温泉神社 神楽殿ライブ」が開催されました。常磐湯本町の街づくりに尽力する「じょうばん街工房21」さんの主催により開催されたこのイベントは、地元の方も多く訪れ、大盛況でした。いわきアリオス企画制作課のハギハラがその様子をレポートします。

※「じょうばん街工房21」代表の小井戸英典さんに伺った、白崎さんとのこれまでの交流については、こちらをごらんください。
【さきどりアリオス】じょうばん街工房21代表 小井戸英典さんに聞く 白崎映美&東北6県ろ〜るショー!!ライブ@いわき湯本温泉神社 神楽殿

【事業データ】
白崎映美&東北6県ろ~るショー!! in 温泉神社2017
〔日時〕2017年5月8日(月)18:00〜20:00
〔会場〕いわき湯本温泉神社 神楽殿( 福島県いわき市常磐湯本町三函 322 )
〔出演〕白崎映美&東北6県ろ~るショー!!、いわき湯本温泉湯の華会、いわき湯本温泉連合青年有志会、ケアラ オナオナ メ カ レフア福島校
〔主催〕じょうばん街工房21
〔撮影・文〕ハギハラヒロキ(企画制作課)



ゴールデンウィーク明けのこの日、いわき湯本温泉のこいと旅館の前には、なにやら派手な格好の人たちがぞろぞろと集まりだしました。「白崎映美&東北6県ろ~るショー!!」の皆さんと、いわき湯本温泉連合青年有志会による、いわきの郷土芸能「じゃんがら念仏踊り」の皆さんです。
まだ日が落ちる前の18:00、こいと旅館から練り歩きがスタートしました。



じゃんがらの鉦(かね)と太鼓のリズムに、様々な楽器の音色が合わさり、白崎映美さんの掛け声とともに、温泉街を歩きました。通行人の皆さんにお店の方、信号待ちをしている車の運転手、皆さん興味津々の様子で誰もが振り返ります。黄昏時(たそがれどき)、静かな街なかに澄んだ楽器の音色と白崎さんの声が響きます。黄昏はもともと「誰(だれ)そ彼(かれ)は」と書いて「たそかれ」と読んでいたそうです。夕方の薄暗い時間、向こう側からやってくる人が誰かわからなくなり(誰だ、彼は?)、この世とあの世の境界線が曖昧になって、うっかりするとあの世の世界に足を踏み込んでしまう時間とされていました。
そんな黄昏時に鳴り響く音色には、この世のものとは思えない美しさがあり、きっとあの世にも届いているのだろうと、不思議な気持ちになりました。



18:30、いわき湯本温泉神社に到着。神楽殿でのライブが始まりました。今回のライブは、ただのライブではありません。いわきが誇る芸能・芸術である「じゃんがら念仏踊り」と「フラ」とのコラボレーションがあったのです。まずは練り歩きを終えたばかりの「じゃんがら念仏踊り」を会場のお客さまに披露。
そして、いよいよライブがスタート。今回のライブではアンコールも含めて全11曲と、たっぷり堪能していただきました。その中には白崎さんが所属していた「上々颱風(しゃんしゃんたいふーん)」時代の名曲も。「上々颱風」は90年代に大ブレイクしたバンドで、スタジオジブリの映画作品「平成狸合戦ぽんぽこ」で使用されていた『いつでも誰かが』は聴いたことがある方も多いのではないでしょうか。



白崎さんのライブの特徴は、お客さまとの距離の近さ。曲の間奏中には客席の中に入っていき、お客さま一人ひとりに話しかける場面もありました。震災以降、自分の歌で少しでも多くの人を元気づけたいと、数々の被災地で活動を続けてきた白崎さんらしい心配りでした。地元の方が多いため、初めて「白崎映美&東北6県ろ~るショー!!」を観る方も多かったと思うのですが、山形県酒田市出身の白崎さんのぬくもりのある訛りを聞いているうちに、会場全体が家族のような一体感に包まれていきました。



「上々颱風」の名曲『月夜のラクダは泣いてるだろか』(2005年)では、フラとのコラボレーションが実現。いわき湯本温泉の現役の女将さんたちで結成された「湯の華会」と「ケアラ オナオナ メ カ レフア福島校」の子どもたちが協力してくれました。歌詞に合わせた振付を女将さんたちとフラの先生が相談してつくりあげ、世界で唯一の特別な時間になりました。もともと、とても切なくて美しい曲なのですが、優雅なフラの踊りと合わさって、息をのむほどの美しさと感動でした。





最後は6月に上演する風煉ダンス「まつろわぬ民2017」のもとになった曲「まづろわぬ民」、そしてアンコール2曲とお客さまを巻き込んで大いに盛り上がりました。かつて大和朝廷から蝦夷(えみし)と呼ばれ、権力から虐げられ、それでも闘うことをやめなかった東北の人々の力強さを歌った「まづろわぬ民」。「ぎんぎらの目ン玉ど/真っ赤な心臓ど/ほとばしる力ど/ほほえみど/抑え切れないこの衝動は/たしかにあなたがたの末裔だ」この歌詞は、東北を愛する人々すべてに宿る、いにしえの記憶を呼び起こし、明日を生きる力を与えてくれます。この曲は演劇「まつろわぬ民2017」の中でも、客席を巻き込んで盛大に歌われます。どうぞ、そちらもお楽しみに!

最後に、白崎さんのオフショットを少し紹介します。


※いわき湯本温泉連合青年有志会、いわき湯本温泉湯の華会、ケアラ オナオナ メ カ レフア福島校の先生と打ち合わせをする白崎さん。音源を聴いてもらいながら、一曲一曲に込めた想いまで伝えます。


※この日、会場の周りには屋台や足湯も登場。本番前の腹ごしらえに、屋台のカレーをいただきました。

ライブを見逃してしまった方も、6月10日(土)・11日(日)はぜひ、いわきアリオスの小劇場にお越しください。今度は演劇で、この興奮を味わっていただくことができます。もちろんライブにお越しいただいた方も、またあの感動を一緒に味わいましょう! 出演者の皆さんからのメッセージや、予告編の映像をご覧いただき、公演日を楽しみにお待ちください。

【まつろわぬ民2017】出演者の皆さんからのメッセージ動画


【まつろわぬ民2017】予告編  制作:風煉ダンス

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