【事業レポート】おでかけアリオス んまつーポス 身体表現ワークショップ in 草野小学校 絹谷分校(1回目)


【おでかけデータ】
日時:2017年5月23日(火)13:30〜15:10
会場:いわき市立草野小学校 絹谷(きぬや)分校 ほか
対象:1年生〜4年生 15名 
おでかけアーティスト:んまつーポス(児玉孝文、みのわそうへい、豊福彬文)、仁田晶凱(にた あきよし・ダンサー)
研究視察:高橋るみ子(宮崎大学教育学部准教授/舞踊教育学)
文:矢吹修一(いわきアリオス 企画制作課)

「おでかけアリオス」は、広大ないわき市のすみずみにアートを届けるべく、いわきアリオス開館前の2007年度から実施している当館の主要事業の一つです。
 様々なおでかけアリオスのプログラムがある中で、クリエイティヴ・ダンス・ユニット“んまつーポス”による「身体表現ワークショップ」は2013年度から始め好評を博し、4年間で市内小中学校9校を対象に実施しました。
 また、この「おでかけアリオス」は他のものとは違い継続型の内容となっており、月に1回程度学校に通い、同じ子どもたちを対象に4〜6回の身体表現ワークショップを行います。5年目となる今年度は、久之浜第二小学校、草野小学校 絹谷分校、宮小学校、3つの学校が対象に、5月〜10月までの6ヵ月の間、各校4回ずつおでかけし身体表現に挑戦します。


 今回は、草野小学校 絹谷分校での初回の様子を振り返ります。

 田園の広がる中に佇むレトロな木造2階建ての小さな校舎。震災後、耐震工事が行われ、窓は木枠からアルミサッシに変わっていましたが、校舎の中の柱や腰板はミントグリーン系の色に塗られており、歴史を感じる素敵な学校です。
 本校は約3km離れた神谷(かべや)地区にあり、5年生になると全員が本校に通うようになります。その為、絹谷分校には1年生〜4年生までの子どもたちしかいません。今年度は、全校児童15名、そして先生が2名。子どもたちは兄弟のように仲が良く、先生はお母さんのように子どもたちから親しまれています。
 
 そんな絹谷分校でのおでかけアリオスですが、なんと絹谷分校には体育館がありません。ですが心配ご無用。んまつーポスのワークショップは会場を選ばず、その環境に合った活動を行うことができます。体育館の代わりに2階の音楽室をメインのワークショップ会場とし、校庭なども使用しながら実施していきます。

 
 はじめましての今回は、「お互いを知る」をテーマに新聞紙を用いて身体表現に挑戦です。

 挑戦する内容は、
  ・新聞紙でストレッチ
  ・新聞紙ダッシュ
  ・新聞紙を使って各所であそぼう
 そして、最後に
  ・「Beautiful Newspaper」を踊ろう
 です。



 早速1枚ずつ新聞紙を持って、体を捻ったり、小さく身を丸めたり、新聞紙を折りたたんでその上で目をつぶって片足立ちをしたり、その折りたたんだ新聞紙を頭の上や胸の上に乗せ落とさないように歩いたりと、新聞紙を使っていろんなストレッチをしていきます。
 身体が柔軟になったところで、グループに分かれ屋外での活動へ。
 身体から新聞紙が落ちないようにダッシュしたり、遊具の上でポーズを決めたり、新聞紙を手から放ち、風に乗せて追いかけてみたり。様々な表現が生まれていきます。




 校庭の目の前には、山の裾野に広がる美しい田んぼと畦道。このシチュエーションを無駄にはできません。
新聞紙を両手に持って畦道をダッシュ!!
 子どもたちとこの美しい景色が相まって、とても素敵な身体表現の作品に観えてきます。一列に並んでポーズしても絵になります。絹谷分校だからこそ成せる身体表現の在り方です。



 屋外での活動を終え、音楽室に戻り「Beautiful Newspaper」という作品に挑戦。J.シュトラウス作曲の「美しく青きドナウ」にのせて、んまつーポスのみのわさんの掛け声に合わせ新聞紙を使って子どもたちが舞い、作品中盤で細く切り裂いた新聞紙も宙を舞っていきます。気がつくと…… いつの間にか作品が仕上がっています。

 1回目のワークショップを終え、子どもたちから感想や質問などを聞いてみると、「新聞紙の上で寝転がったり、風に飛ばしたりするのが楽しかったです」、「ルールがおもしろかった!」、「んまつーポスさんのダンスはいくつぐらいあるんですか?」、「なんでダンスを始めたのですか?」など、身体表現への興味が高まり、みんな、んまつーポスのことを気に入ってくれたようでした。
 底抜けに明るい絹谷分校の子どもたちとのワークショップは残り3回。じっくり深めていきたいと思います。

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