【落語会楽屋噺】第13回いわきアリオス落語会 柳家さん喬 柳家花緑

2017.7.16

【公演データ】
〔日時〕2017年6月30日(金)19:00開演(21:00終演)
〔出演・演目〕
開口一番:柳家花飛(かっとび)「ぞろぞろ」
柳家花緑「不動坊」(ふどうぼう)
〈中入り〉
柳家さん喬「妾馬」(めかうま)
〔会場〕いわき芸術文化交流館アリオス 中劇場
〔文〕佐藤よしのり(いわきアリオス 広報グループ)
〔撮影〕村井佳史

いわきアリオス落語会担当広報グループの佐藤よしのりです。まずはたくさんの方にご来場いただきましたこと、この場をお借りして御礼申し上げます。担当としてやっぱりうれしいです。ありがとうございます。13回目の「いわきアリオス落語会」は4月に紫綬褒章を受章されたばかりの柳家さん喬さんと、入門して37年経つのにまだ45歳というとんでもない(笑)キャリアの柳家花緑さん、お二人に一席ずつ高座を務めていただきました。
一応、事業レポートなんで内容にも触れようかと思いますが、二人の高座を舞台そでから見ていて感じたのは「仕草」と「所作」についてでした。

この「仕草」と「所作」。辞書的な意味ではそう大差ないのかもしれませんが、落語の場合「仕草」は演じるに伴う身体の動きなのに対して、「所作」は座布団に座る、本題に入る前の話(話のマクラと言いますが)の最中に現れる“身のこなし”だと、私はこの2つの単語を使い分けています。

「蕎麦をたぐる」「煙管をくわえる」「大杯で酒を飲む」などの落語中に出てくる動作はこの佐藤式分類ですと「仕草」。これらはパントマイム的な要素もあり、動きが派手ですからお客さんも注目します。場合によっては拍手が起きたりします。

一方で私は「所作」にも注目します。落語家さんの持っている、もしくは身についている動き。それは噺の中にも当然表れます。高座へ上がる際、噺が終わってのお辞儀、もっと言うと楽屋でサンドウィッチをつまむ動作にも表れます。

なぜこんな話をしているかというと、今回のさん喬さん、花緑さんはこの「所作」が大変きれいな落語家さんです。落語会当日も会場入りから終演後の食事会まで、私はそんなところばかり見ておりました。

まずは花緑さん。


スマートな体型の花緑さんは背筋をピンと張っての座り姿。きれいですねえ。
佐藤も20代の頃から花緑さんを見ておりますが、お姿変わりませんね。いつまでも若々しい花緑さんです。
続いてこちらはさん喬さん。


ちょっと丸みを帯びたたたずまい。これこそがさん喬さんです。さん喬さんも20年も前から見させてもらってます。何でしょうねこの安心感。高座に現れただけで客席の空気が柔らかくなります。

どうでしょうか。私の言っていることは皆さまに伝わっているでしょうか?
これら今回の記録写真を担当してくれた村井佳史さんの写真にも、しっかりと「所作」の美しさが収められています。いつの日か「いわきアリオス落語会」の写真展も開催したいですね。

落語会のレポートを書くと必ず触れるのですが、私は演じ終わった後、舞台そでへ引っ込む姿やその日のトリ(プログラムの最後を務める人)であれば、幕が閉まるまでのお辞儀が大好きなんです。「素晴らしかった!」と思う一方で「ああ、もう終わっちゃうのかあ」という寂しさが入り交じった気持ちで会場の皆様が拍手をしている。劇場が一番喜んでいる瞬間だと勝手に思っております。お二人のその姿を最後に見ていただいて、本レポートを終わります。次回までどうぞお元気で。皆様のまたのご来場を心よりお願い申し上げます。ありがとうございました。






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