【アリオスペーパー裏話】vol.51 表紙の話 左義長/後編

 アリオスの広報紙・アリオスペーパーの表紙には、毎回、いわき市の文化・芸術・芸能に携わる方、街を豊かにするきっかけとなる場所・イベントなどに焦点を当て、皆さんにご協力いただきながら、楽しく紙面づくりを行っています。いつも素敵な方々との出会いで大変充実した取材をしているのですが、なかなかご報告ができずにおり……今回は、昨年度(2016年度)にお世話になった皆さんとの取材の裏側を、遅ればせながらレポートしていきます。


アリオスペーパー vol.51の表紙 デザイン:久保木 舞
広報紙 Alios paper vol.51 ダウンロード

撮影:鈴木穣蔵(*を除く)
文:飯田能理子(広報グループ)



前回のブログ(【アリオスペーパー裏話】vol.51表紙の話 左義長/前編 )でお伝えした「左義長」復活の際には、同じく開催が途絶えていた「盆踊り」も実施されました。




「どうせなら生演奏で」という声が多く、地元の皆さんは連日連夜、お囃子も練習。
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今年(2017年)はお囃子用の太鼓の革も張り替え、更に気合いが入っているとか。

ある夜、練習会場に見学に伺った時には、約20名の方が集まり、太鼓や笛は口承で吹き方、叩き方を伝授、歌は小浜・岩間地区の合同開催のために、歌い手の方がオリジナルでつくった新しい歌詞を朗々と歌い上げていました。この歌詞がすごく素敵で、今年の盆踊りも期待したいです。
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左義長で使う孟宗竹はお囃子でも活用していました。

昨年(2016年)8月16日は、台風が迫る直前で開催を危ぶみながらも、雲一つない晴天になった朝7時、気合十分で集まった皆さん総出で準備を開始。

2週間ほど前に、小浜海岸付近の那智神社からとった孟宗竹は、海で保存します。


海から引き上げた竹は、2人がかりで運びます。


時には文明の利器も活用し、竹を固定する杭を建てます。


竹を建てる前には、万遍なく藁を巻き、ひもを駆使して点火用の藁をくくりつけていきます。

 

掛け声をかけて一気に竹を上げる、見事な共同作業。色々な角度で支えている人がいます!

今ではこのように大人たちだけで準備をしていますが、以前は、竹の準備〜当日の建て込みまで、全ての工程を小学生の男の子のみで行っていたという、驚きのエピソードが! 昨年(2016年)の左義長に携わった皆さんは、幼い頃、現役で「左義長」の運営をしていた方々。何十年ぶりかの竹の建て込みであったため、最初は「どうやるんだったか……」と本当に建て込みできるのかという不安がよぎる瞬間もありましたが、三つ子の魂百までというように、身体で覚えていた技が徐々に思い出され、準備の後半は作業スピードがアップ。15本の竹がみるみるうちに建て込まれ、予想より早く、4時間足らずで作業は終了しました。




準備終了後の記念写真。達成感たっぷりのいい笑顔でした!

午後7時からの盆踊り、午後8時からの左義長の準備に備え、お昼ご飯で英気を養い、無事に本番を迎えたのでした。開催終了後の現場にはお邪魔なかったので、片付けも色々なご苦労があったことと思いますが、昔は左義長で使った竹をめぐり、建て込みを行った子どもたちで相撲をとり、勝った順から選んだ竹を家に持ち帰ったそうです。持ち帰った竹は、自身の畑でとれた稲を乾燥させる“はせ掛け”にも使っていて、いい竹を持ち帰ってお小遣いをはずんでもらうために、子どもたちは準備を頑張った、ということもあったとか。色々なことが循環した年中行事だったようです。


竹の建て込み後、大漁旗で盆踊り櫓を飾り付ける皆さん

あの熱い、しかし静謐な空気をまとう送り火を、また見ることができるのかと思うと、想像するだけでドキドキします。今年の実施は、地元の皆さんの都合もありいつもより1日早く、2017年8月15日(火)19:00〜盆踊り 20:30〜左義長の日時を予定。ボランティアスタッフも募集中とのことですので、もしお時間があればお手伝いの時間からご一緒すると、送り火を見るときの味わいも一層深くなりそうです。何はともあれ、無事に開催されることを祈っています。

左義長の開催日程について(いわき市役所のWEBページにジャンプします)

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