【さきどりアリオス】SENDAI座☆プロジェクト2017 結成10周年記念公演『白墨の輪 〜音楽劇』

2017.8.16

文:前田百恵(企画制作課)

8/2(水)発行の広報紙アリオスペーパーvol.56に、仙台市の演劇カンパニー・SENDAI座☆プロジェクト(以下、SENDAI座)の樋渡宏嗣(ひわたり こーじ)さんと渡部ギュウさんのインタビューを掲載しています。紙面では、2007年の結成以降、東北の劇作家による作品や海外戯曲まで、様々なテイストの演劇作品に挑んだ“10年”を取りあげています。ぜひ、手にとってご覧ください!

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そして、9/10(日)にはいわきアリオス小劇場で、SENDAI座☆プロジェクト2017 結成10周年記念公演『白墨の輪 〜音楽劇』を上演します。この作品はドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒトの『コーカサスの白墨の輪』を下敷きに、宮島春彦さんが演出を手がける音楽劇。原作の『コーカサスの白墨の輪』は第二次世界大戦中、ナチスから逃れてアメリカに亡命したブレヒトが、黒海沿岸の異国の地・ジョージア(旧グルジア)を舞台に執筆した戯曲作品です。日本では、1人の子どもをめぐって母親を名乗る者同士が争う、「生みの親か、育ての親か」の大岡裁きとして耳覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。
また、SENDAI座作品で初演出を担う宮島さんは、創成期の劇団四季に入団後、演出・仏語戯曲翻訳・台本執筆など劇団運営の様々な分野で多彩に活躍し、2014年にはいわきアリオスでも再演を果たしたSENDAI座の代表作『十二人の怒れる男』(作:レジナルド・ローズ、2011年初演)の翻訳をされています。『白墨の輪』上演の経緯は、そんな宮島さんが渡部ギュウさんに『白墨の輪』の作中で、ひょんな出来事をきっかけに町の書記官から裁判官に成りあがる男・アツダクを演じてほしい! と提案したのが始まりなんだそう。「舞台表現を通じて、社会を照射するメッセージ性を秘めた、“仙台発の演劇”をつくりたい」という樋渡さんとギュウさんの想いが実を結んだ本公演ですが、宮島さんの大胆な演出とギュウさんの人間味溢れる熱演が楽しみです。
 
   *稽古に熱が入る演出・宮島春彦さん(81歳)   *主役のアツダク演じる、渡部ギュウさん

20世紀最大の劇作家とも称されるブレヒトは、当時の前衛音楽家たちとタッグを組み、音楽を取り入れた風刺的な作品を数多く発表し、新しい演劇・劇音楽として注目を集めました。SENDAI座の『白墨の輪』では、本作品のために作詞・作曲されたオリジナル27曲が、仙台の音楽家の生演奏で奏でられます。原作では上演に3時間以上を要する大作なのですが、ストーリーの要となるセリフを役者の歌にして物語を語らせることによって、テンポの良い展開に仕上げたのだそう。ストーリーテーラーたちの味わい深い歌が、時には民衆の願いや力強い叫びとなり、いわきの皆さんを作品世界に引きこんでいくはず! また、主役のアツダク演じる渡部ギュウさんはじめ、オーディションで選び抜かれた東北地方の役者たちが、様々な登場人物を演じ分ける妙も観どころの1つです。SENDAI座の中心メンバー・樋渡宏嗣さんと渡部ギュウさん、総勢およそ30名の役者と音楽家が全身全霊で挑む、音楽劇『白墨の輪』にぜひご来場ください!
 
                            *撮影場所:せんだい演劇工房10-BOX

■SENDAI座☆プロジェクト2017 結成10周年記念公演「白墨の輪 〜音楽劇」
〔日時〕9月10日(日)14:00
〔会場〕いわきアリオス 小劇場
〔料金〕自由/3,000円 24歳以下 2,000円 高校生以下 1,000円 シニア(60歳以上) 2,500円
   ※未就学児入場不可
〔公演詳細ページ〕
SENDAI座☆プロジェクト2017 結成10周年記念公演「白墨の輪 〜音楽劇」
  原作:ベルトルト・ブレヒト 台本・演出:宮島春彦 作曲:梶 俊男 舞台美術:大沢佐智子

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