【事業レポート】映画のことばかり考えて暮らす その6/ナイト・シネマ・ピクニック

2017.8.27

昨年度、準備期間から含めれば約1年かけて、移動映画館の2人組キノ・イグルーと開催した「“ふたり”がつくる世界に触れる vol.1「それからは映画のことばかり考えて暮らした。』」。2017年度は、同シリーズ第2弾、漆作家の2人組うるしさんとともに「漆をめぐる、__ふたり旅。」が始まります。その前に、キノ・イグルーと1月に開催した「ナイト・シネマ・ピクニック」の模様を3つのトピックで紹介! きたる2017年8月29日(火)のうるしさんによる「晩夏のトーク&デモンストレーション」との空間の違いも楽しみにしていただきながら、お読みください。

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「【事業レポート】「それからは映画のことばかり考えて暮らす その4/本編(上)」
「【事業レポート】「それからは映画のことばかり考えて暮らす その5/本編(下)」


【イベントデータ】
〔タイトル〕“ふたり”がつくる世界に触れる vol.1「それからは映画のことばかり考えて暮らした。」 
〔日時〕2016年1月24日(火)19:00〜21:00
〔会場〕いわきアリオス 本館2階 カスケード
〔出演〕キノ・イグルー 有坂 塁、渡辺順也(移動映画館の2人組)
〔撮影〕村井佳史(*をのぞく)

2016年度から始めたシリーズ「“ふたり”がつくる世界に触れる」の趣旨は2点。誰もが気軽に集えるアリオスの共用スペースを使って、劇場ならではの設備を活用してその魅力を引き出し、ご来場のお客様にいつもとは少し違った体験をしていただきたいということ。もう一つは、その“異空間”を演出するにあたって、力をもらうアーティストは、2人組で活動する様々なジャンルの方にお願いするという点です。コミュニケーションの基本になる“2人”の関係性で生まれ出るものに触れてもらうことで、お客様には生き方や働き方のヒントをみつけていただけたら嬉しいなと思っています。1回目にお呼びしたキノ・イグルーの2人、有坂 塁さんと渡辺順也さんは、2人ならではの視点で映画を媒介に、皆さんの生活が楽しくなるヒントを沢山くださいました。


キノ・イグルー 渡辺順也さん、有坂 塁さん

1、まずは映画をとことん楽しんでもらいたい!
2016年6月28日(火)に実施した1回目の映画上映会、10月30日(日)に開催した「ふたりの移動トーク」など、いわきにも度々足を運んでくださったキノ・イグルーの2人。フィナーレにあたる1月の映画上映会は、この空間を生かしたスペシャルな内容に! と「ナイト・シネマ・ピクニック」を提案してくださいました。


300インチのスクリーンの前に、青い芝生がひろがりました。冬なので地べたに近い状態では寒いかと思いきや、床暖房を完備しているため、まるで春のような心地に!?

当日は、本館2階のカスケードに芝生を出現させ、半分公園のような空間に返信。映画と言えば、ポップコーンや飲み物を片手に楽しむもの。食事のシーンなども沢山出てきて“食べる”こととは切っても切り離せないものです。そんなキノ・イグルーの2人の「リラックスして映画を観ていただきたい」という想いを聞き、普段オープンスペースでありつつ、飲食をしていただく場所ではないカスケードに、この時は養生を行って、自由にご飲食しながら映画を楽しんでいただきました。


2、映画とのわくわくするような出会いを
キノ・イグルーの2人がいつも大切にしているのが、映画との出会い方。この時には、参加された方に「おみくじペン」を用意。このペンには、キノ・イグルーが事前に異なる100の映画作品を書き綴った紙をくくりつけ、お客様に“思わぬ作品との出会い”をつくりました。




2人で50作品ずつ、家に帰ってからもその作品を観ることができるように、DVDになっている古今東西の作品をチョイス。一緒にいらした方とどんな作品だったか見せあったり、こんな作品があるのか、と調べてみたり。観たことがあった作品の方は、これを機に思い出してみたり……知っている作品でも、そうでなくても受け取った方の中に新鮮な風が吹いたのではないでしょうか?


また、上映終了後にはこのおみくじペンを使って、いらした方のお気に入りの作品を書いていただく寄せ書きコーナーを設け、上映終了後の数日間、館内に掲示しました。その場にいた方と、その先アリオスにいらした方とも何か共有できるものを、というキノ・イグルーの提案で実現した企画でした。

3、映画が描く“映画を生きる喜び”
「それからは映画のことばかり考えて暮らした。」というタイトルのように、お客様に映画との密度の高い時間を過ごしていただこうと、フィナーレにあたるこの時には“映画”の世界の濃い部分に触れていただく作品を上映しました。1回目は、映画のいいとこ取りをつまみ食いするような感覚で、ショートフィルムを7本ご覧いただきましたが、今回はある程度の長さのある珠玉の中編2本を上映し、じっくり映画作品と向き合う時間をつくりました。


作品は、無声映画時代の喜劇王バスター・キートン監督の「キートンの探偵学入門」と、現代邦画界でも独特の表現が魅力の山下敦弘(のぶひろ)監督の「我ら天下を目指す」。「キートン探偵学入門」の主人公キートンは、映画技師という役どころ。「我ら天下を目指す」は、山下監督が学生時代に撮った自主映画作品のリメイクで「ロボコップ」を撮るドキュメンタリーです。


いずれも映画人が“映画”をテーマに描く、ユーモアに溢れた作品で、映像、言葉、音楽、アクション……様々な要素が入り交じりながらも、映画と人とのかかわりが濃密。映画への愛や生命力に溢れた2作品で、「それからは映画のことばかり考えて暮らす。」というタイトルにふさわしい、映画と人との軌跡が見え、映画と生きていく喜びが感じられる時間になったのではないかと思っています。



このイベントの舞台裏も、普段なかなか観ることのできないアリオスの姿が捉えられたので、また後日、その模様をご紹介したいと思います。さて、キノ・イグルーの2人との2016年度のプロジェクトが終わり、2017年度は、漆作家の2人組うるしさんとともに、「“ふたり”がつくる世界に触れる」シリーズ第2弾をお届けしていきます。
*
自身の工房で作業する、うるしさん(村田優香里さん、坂本恵実さん) 撮影:鈴木穣蔵

キノ・イグルーからバトンタッチして、ご一緒するうるさんの2人は、“漆”という日本で親しまれている一つの素材を通し、作品制作やワークショップを展開しています。そんなうるしさんと共に1年間、漆に触れる多様な機会をつくっていきいますが、イベント初回にあたる「晩夏のトーク&デモンストレーション」(入場無料・予約不要)をいらした皆さんと楽しく過ごしたいと、現在鋭意準備中。開催日時は、2017年8月29日(火)18:30〜20:00、「漆」という知っているようで知らない世界を、うるしさんの2人と覗いてみる、ちょっと面白い1時間半になると思います。キノ・イグルー×映画×アリオスの世界からは全く違った空間の違いも楽しみに、色々な方にお越しいただけたら嬉しいです。


■特設WEBサイト「映画のことばかり考えて暮らす」
2016年6月〜2017年1月までの半年間、毎月キノ・イグルーから出されるお題にあわせた、映画作品やアイディアの投稿を寄せていただいていました。様々なテーマ毎に、皆さんの心に浮かんがだ作品をお聞きしています。イベント終了後は、テーマを選んで投稿できるサイトになっていますので、ぜひご活用ください!
「それからは映画のことばかり考えて暮らした。」WEBページ
「映画のことばかり考えて暮らす」特設サイト

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