【スキマチイワキ】発酵醸造部 2017年7月20日(木)いわきワイナリー見学

2017.8.17


スキマチイワキいわきワイナリー

文:長野 隆人(広報グループ)

皆さん、こんにちは。広報グループの長野です。
いわきアリオスでは2015年から、企画制作課と広報グループのスタッフが「自分の好きなもの」をキーワードに「いわき」という地域の魅力を探り、発信していく「スキマチイワキ」という取組みを続けています。派手さはないですが、無理せず息長く、いわきに住むひとや、このまちで生まれる素晴らしいモノ、コトとの関わりを大切にしていきたいという想いから始めたものです。

スタッフそれぞれが独自の視点、ペースで活動していますが、私は「発酵醸造部」の一員として動いています(あと驛舎部の補欠部員)。発酵と醸造といえば、まずは食べもの。それにお酒、味噌、お酢といった醸造物ですね。微生物的なものと、微生物的な人生を送っている人が気になるのです、私は。地味に地道にしみじみと。文句も垂れず。そんなイメージ。毎日お家のぬか床に手を入れながら、同時に「発行物(本や活字、号外などの紙媒体)」を媒介にしながら、自分が住んでいるまちを、うまく発酵できる術はないかということを、常々考えています。

さて、7月の全館休館日だった11日(火)、いわき市内のイタリアンバールで行われた「醸造のお話しを聞きながらゆるりといわきワインを楽しむ会」に参加してきました。2015年にオープンした市内唯一のワイナリー「いわきワイナリー」が、2シーズンの間に醸造した梨のスパークリング、それに赤白のワイン16種類を、解説付きで飲み比べることができるという、とても貴重なイベントでした。

スキマチイワキいわきワイナリー

それぞれのワインができるまでのプロセスや、ぶどうの品種の違い、寝かせることで生じる味の変化などについて1本ごとにお話しを伺いながら、メヒカリをはじめいわきの食材に見事にマッチする“地酒”としてのワインのあり方を体感し、深い感銘を受けました。いてもたってもいられず、先日7月20日(木)の午後、いわきワイナリーを見学しに伺いました。


ワイナリーは、常磐自動車道いわき中央インターのある好間(よしま)地区に立地しています。「スキマチイワキ」と「好間」。字面(じづら)だけで、もう最高。いわきアリオスからだと「平(たいら)中町」バス停から内郷の「高坂団地」行の路線バスに乗って20分、「四季庵前」で降り、そこから歩いて5分ほどで到着することができる場所です。

スキマチイワキいわきワイナリー

広いいわき市に住みながら、車が運転できず、ふだんは歩きか自転車で平の街なかを楽しんでいる私。好間の山の上に行くのは、一大事に思えていました。しかし今回この方法で訪ねてみると、拍子抜けするほどの近さ。これなら足繁く通えるではないですか! 

スキマチイワキいわきワイナリー

バス停から、ワイナリーまで歩いてみます。付近にはいわき市の名産である梨畑が広がっていますが、ワイナリーのぶどうも、休耕になった梨畑を利用して作られているということでした。

スキマチイワキいわきワイナリー

とても暑い午後。平よりも少し早くセミの鳴き声も全開のなか、畑では、スタッフの皆さんが病気予防のためのボルドー液をまいていました。いわきワイナリーの今野麻未さんによると、日本はワイン用のぶどうを育てるには湿度が高く、このワイナリーでは、風通しをよくするための葉の剪定や除草作業などの多くを手作業で行っているという話でした。

ぶどう畑というと、ぶどう園での「ぶどう狩り」のイメージが強く、頭上に広がる枝に実がなっている図を思い浮かべませんか? 私もそうでした。このワイナリーのぶどうの木は、1本が私の身長くらいに手入れされており、ワインに使う実は、ちょうど膝から腰くらいのところになっていました。養分が凝縮されている実です。この上に「二番なり」と呼ばれる実がつき、それはジャムなどに加工されるそうです。

スキマチイワキいわきワイナリー

市内に3ヵ所ある畑のうち、この畑ではマスカットベリーA(日本の風土に適して品種改良された品種)、甲州(山梨県で古くからある品種)、シャルドネ、メルローの4種類のぶどうが順調に育っており、早ければ7月下旬から実が色づき始めるとのことでした。もう色づいていますかね。

スキマチイワキいわきダイアリー

2年前に、完成したてのワイナリーを見学したときは、工場ではまだワインの製造が始まっていませんでした。それが今では瓶詰めされたワインが所狭しと保管されていました。

スキマチイワキいわきワイナリー

今回ワイナリーを見学させていただき、自分が日常生活を送っている場所のすぐ近くで、いわきの水と土を吸収し、いわきの光と風を浴びたワインが作られ、熟成しようとしていることを、身をもって感じることができました。月並みですが、とてもありがたいことだなぁと思いました。


自然や、人の手、時間、いろんなものの「恵み」が凝縮されてできていくワインづくりの過程、断片的にはなりますが、ゆっくり追いかけてみたいと思いながらワイナリーを後にし、再び路線バスに揺られ平の街に戻ってきたのでした。

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