【いわきアリオス演劇部】アシスタント・菅野蓮華さんによる体験レポートその3

2018.2.16

演劇を通じて、人と人、地域と地域、そして人と地域を繋げる、いわきアリオスの「リージョナル・シアター」。2017年度はいわき市内の4校から参加している15名の高校生と一緒に「いわきアリオス演劇部」を結成し、いわきオリジナルの台本づくりに励んでいます。
昨年7月から活動してきた「いわきアリオス演劇部」も、いよいよ今週末、その集大成をお披露目します。この7ヵ月間、アシスタントとして、ワークショップの内容を記録し、このブログでのレポートを続けてくれた菅野蓮華さん。菅野さんはいわき出身で、福島工業高等専門学校を卒業後、東北大学に進学しました。今は同大学の大学院で、工学研究に励んでいます。忙しい日々の合間を縫って、仙台から通い続けてくれた菅野さんですが、2/17(土)・18(日)の成果発表では、音響も担当しています。その成果発表の前に、本番3週間前となった1月の様子をレポートしてもらいます。(いわきアリオス 演劇担当:ハギハラ)

【事業データ】
いわきアリオス演劇部 ワークショップ5回目
〔日時〕2018年1月27日(土)14:00〜18:00
〔講師〕三浦直之(ロロ)




文:菅野蓮華(かんの・はすか/東北大学 大学院 工学研究科 博士前期課程2年)



「いわきアリオス演劇部」のアシスタントを務める菅野です。高校生とプロの劇作家がオリジナル台本つくりあげるワークショップに、工学研究科の大学院生が飛び込んでみた! という趣旨のもと、自分なりの視点を織り交ぜながらレポートしてまいりましたが、昨年11月26日(日)に行われたワークショップは欠席しており、このレポートも1回お休みしていました。

実はその日、私は遠く離れた大阪で、とある演劇公演を観劇しておりました。かつて私と同じ福島高専の演劇部だった、ひとつ上の先輩が、就職先の大阪で立ち上げた劇団の旗揚げ公演です。
その劇団を立ち上げた先輩は、大信ペリカンさんを講師に、アリオスが2012年度に開催した、リージョナル・シアター2012「あなたの“言葉”が“演劇”になる!?」の参加者でもあったのです。そんな繋がりもあり、大阪で先輩の公演を観た後、「いわきアリオス演劇部」の皆さんの未来にも勝手ながら思いを馳せていました。きっと、今回の経験が様々なかたちで、高校生の皆さんの未来に活きることでしょう。



さて、年が明けてあっという間に発表会まで残すところ3週間となった1/27(土)の「いわきアリオス演劇部」。この日はこれまでの「台本を書く」ワークショップと少し違う、上演を意識した「稽古」となりました。
今回の最終目標である発表会は、台本を書く人と演じる人、そのどちらも参加者である高校生の皆さんです。この日の稽古では、これまでに書き直しを重ね、磨き上げられた自分たちの台本を手に持ち、セリフの「読み合わせ」を集中的に実践しました。



同じ台本を繰り返し読みながら、配役をシャッフルしたり、セリフを言う相手との距離感を意識したり、ときには大胆な動きを加えたりと、演出の三浦さんが様々なルールを投げかけていきました。演じる高校生の皆さんが「難しい……」とつぶやく場面も。しかし、そうして変化をつけながら繰り返されるうちに、台本から受ける印象が多層的になるのを感じました。

 

その場の全員で、台本に書かれている会話を、実際に声に出してみたときの感触を確かめて、登場人物の性格や心模様、それぞれの関係性の変化を、慎重に掬い上げてゆく作業が続きました。このような稽古をさらに積み重ねて、発表会までの限られた期間ではありますが、より豊かな演劇を目指してゆきます。



昨年7月から、約7ヵ月かけて開催してきた「いわきアリオス演劇部」。その集大成となる発表会「あらゆるところにものがたり」は、今週末2/17(土)・18(日)の開催です。
高校生たちの「今」を切り取った、今ここでしか観ることができない演劇です。一人でも多くの方に、高校生たちの言葉が届くことを願っております。皆さまのご来場、心からお待ちしております。

■リージョナル・シアター2017
 いわきアリオス演劇部「あらゆるところにものがたり」
〔日時〕2018年2月17日(土)15:00、18日(日)15:00
〔会場〕いわきアリオス 大リハーサル室
〔料金〕自由/無料(要事前申込)※年齢制限なし
〔作・出演〕いわきアリオス演劇部
〔演出〕三浦直之(ロロ)、大信ペリカン(シア・トリエ)
〔出演〕板橋駿谷(ロロ)、佐藤隆太(シア・トリエ)

●これまでの様子はこちらをご覧ください。
「【いわきアリオス演劇部】アシスタント・菅野蓮華さんによる体験レポートその1
「【いわきアリオス演劇部】アシスタント・菅野蓮華さんによる体験レポートその2

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