カニサレス・フラメンコ・クインテット特集 vol.4
公演担当・前田優子のスペイン旅行記:マドリッドでカニサレスさんにお会いしました!編

2018.8.31


文・写真:前田優子(企画制作課)

「アリオスワールドミュージックコレクション」は、この地球に生きる様々な民族の音楽、芸術、歴史、生活文化を多角的に紹介してゆくアートイベントです。第8回となる今回は、日本との外交関係樹立150周年を迎えるスペインから、現代最高峰のフラメンコ・ギタリスト=カニサレスが、自身のクインテットを率いて、いわきにやってきます。
企画担当の前田は、今年3月にフラメンコのふるさと、スペインを旅してきました。その旅行記を何回かに分けてお届けしています。

(これまでのカニサレス・フラメンコ・クインテット特集はこちらです)
→vol.1特別寄稿・鈴木大介(ギタリスト)
→vol.2関連企画・シネマ&トーク「フラメンコのルーツを探る」レポート
→vol.3公演担当・前田優子のスペイン旅行記:タブラオめぐり編



スペインに到着した日、カニサレスさんと奥さまの真理子さんが、海外ツアーから帰国されたばかりにもかかわらず、ランチにさそってくださり、お会いすることができました。

カニサレスさん運転の車で向かった先は、マドリッドの中心部・オペラ地区。
マドリッド王宮や大聖堂があり、またすぐそばには2011年にカニサレスさんがベルリン・フィルと「アランフェス協奏曲」を共演したテアトロ・レアル(王立劇場)があります。


(テアトロ・レアルの前で、カニサレスさんと)

そのテアトロ・レアルから歩いてすぐの、パエリアの美味しいレストランで舌鼓。生ハム、トマトと玉ねぎのサラダ、アヒージョ、そして大きなパエリアパンで炊き上げたパエリア…!!!
楽しい会話と相まって、最高においしかったです。





会話の中で、「いわきアリオスってどんなホール? あなたは普段どんな仕事をしているの?」と聞かれ、私は担当している「おでかけアリオス」のことをお話ししました。すると、カニサレスさんがこんな話を聞かせてくださいました。
「私も、コンサートホールでの演奏だけでなく、地元ではアウトリーチ公演も時々やっているんだよ。子どもたちだけじゃなく、お年寄りの施設にもでかけて演奏しているんだよ。音楽活動をしていくうえで大切にしているのは、『消費されるものではなく、人の心を育てるもの』を作っていきたいということ。これは、日本でのツアーを本格的に開始する時、オーガナイザーと話したことでもある。『成功とは、たくさんのお金を生むことだけではないはずだ』、と。子どもの時の私は、決して裕福とは言えない環境で育ってきた。でも音楽があったから、ここまでこられたと思っている。アフリカには『一人の子どもを育てるのには部族みんなの力・知恵が必要』という古い言葉があるそうだ。自分の音楽もそうでありたい。いわきにも、そんな音楽を届けたい。」


こんなお気持ちを伺えるとは想像していなくて、とても感動しました。そして、カニサレスさんをいわきにお迎えできることが本当にうれしく、たくさんの方に聴いていただかなければ、と気持ちを新たにすることができました。

本番まであと2週間。いい舞台をおとどけできるよう、私たちスタッフもしっかり準備していきたいと思います。
(つづく)

関連イベント

この記事を読んだ人は以下の記事も読んでいます。

    共通フッター

    PAGE TOP

    本サイトの著作権(copyright)